TOP>>文献・書籍等>>世間の目

世間学に関する文献・書籍等です。



20040430 世間の目 [単行本]
はじめに なぜ世間学なのか
第1章 私が「世間」にこだわるワケ・・・ちょっと恥ずかしいが
  学問の基盤がまるでちがう
  「いつの間にかそうなってしまう」
  ひとりだけ別メニューを頼めない日本人
  ヨーロッパの静かな静かな風景
  共同幻想としての「世間」
第2章 世間学の基礎知識・・・「世間」はこんなふうにできている
  もらったら必ずお返しをしなければならない
  「世間」をなくしてしまったヨーロッパ
  「世間」のなかの身分の重要さ
  社会も個人もいきなりの輸入品である
  翻訳できない「先日は・・・」や「今後とも・・・」
  コックリさが何度も流行るワケ
  日本特殊論?
第3章 医療と「世間」・・・日本人の臓器提供は「日頃のお礼」
  パーツの寄せ集めとしての人間
  脳死移植が日本で極端に少ない理由
  「親族への臓器提供」のムチャクチャ
  日本人の「差別する道徳」
  臓器は身内に贈答されるもの
  なるほど自己決定とはこういうことなのか
  自己決定のウソっぽさ
  日本人の死は個人のものではない
第4章 学校と「世間」・・・イジメ・入学拒否はなぜおきる
  ニュージーランドでもイジメ?
  イジメる理由は「目立つこと」
  日本的風土と日本的イジメ
  「めいわくをかけたくない」から
  「私のことを調査して」
  オウム真理教元幹部への「入学許可取り消し事件」
  医師教育を受けるのにふさわしくない人物
  「世間」では人権は通用しない
  ウチの問題をソトの裁判なんかにだしてはいけない
  大学という「狭すぎる世間」
  排除する大学から開かれた大学へ
第5章 職場と「世間」・・・過労死・過労自殺はなぜおきる
  首相ですら過労死する国・ニッポン
  長期休暇は「世間」の非常識
  民間出身K校長の過労自殺
  外国では通用しない「お互い様」
  イタリア人は仕事をしないか
  「メランコリー親和型」人間はヤバイ
  ふえる「指示待ち」症候群
第6章 事件と「世間」1・・・あたらしい身分制=「中世」のはじまり
  わけのわからない事件のワケ
  大阪・付属池田小学校事件--「情状酌量の余地まったくなし」
  T被告のヤケクソとルサンチマン
  「運命決定論」が問いかけるもの
  あらたな身分制度の登場
  金持ち父さんと貧乏父さん
  「どこの家に生まれたか」で人生が決まる
  「世間」は膨化・肥大化している
第7章 事件と「世間」2・・・子どもの大人化と「声の文化」の復活
  はてしもなく「低年齢化」する少年犯罪
  長崎・児童誘拐殺害事件--「市中引き回しの上、打ち首に」
  いつまでも親をやめられない日本
  子どもは「小さな大人」になった
  「文字の文化」から「声の文化へ」
  家族はとっくに解体している
  いいバイトがあるんだけど
  「厳罰化」はヤワな問題ではない
  「子どもの権利をみとめよう」はありえない
第8章 マスコミ報道と「世間」・・・明石家さんまはなぜ呼び捨てなのか
  なぜウサマ・ビンラディン氏なのか
  「容疑者」は侮蔑的な呼称
  明石家さんまはなぜ呼び捨てなのか
  無実であるのに会社は廃業
  匿名電話という「世間の目」
  ガイジンは「世間」に属さない
第9章 情報化社会と「世間」・・・プライバシーより優先されるもの
  みんな羊のようにおとなしい
  「Nシステム」の薄気味の悪さ
  どこでもだれでも撮影される
  プライバシーはいらないもの?
  「ほっといてくれ!」という権利
  強烈な「自己主張」が生み出すおせっかい
  なぜ乗客名簿を一刻も早く発表したがるのか
第10章 ネット社会と「世間」・・・どこまでいっても個人がいない
  自分の声では話せないカオナシ
  ネットワーク族という「閉じた世間」
  匿名性が作り出す村八分
  ネット心中は日本文化か
  傷つかない「他人同士」の集団自殺
  気付いたら「自殺仲間」に引き込まれていた
  世間のなかに「個人」はいない
  自分がなくたってケータイがある
結びに 「ひどい国」