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「世間知らず」の世間(学)

「世間」とは、阿部謹也氏の世間学の意味する世間を対象とします。
「世間知らず」というと、一般的には「箱入り娘のお嬢様」的な意味で使用されますが、ここでは、日本固有の世間を意識的に理解していないことを意味します。
「世間」を意識し、社会や世界を観る(再構築)することで構造主義的な転換を図ることを目指します。


◆ 世間 入門  (最終更新2011/4/01)

◆ 「世間学」に関する書籍等 (最終更新2011/01/24)

◆「日々是世間」 日々感じる世間を綴ってます。(最終更新 2011/04/30)

◆ その他 アニメとか (最終更新 2010/08/20)

◆ 世間に関するリンク  (最終更新2010/08/20)


【世間知らず】とは
見聞が狭く世間の事情を知らぬこと、また、その人。「広辞苑」より
世間とは元々仏教用語で「有情の生活する境界。生活世間。」とあります。
【世間を知らない】
経験が少なく、世間の実情や人間心理の機微がわからない。世間知らずである。「成語林」より
ここでは、世間学的には「機微」が重要な要素ですが、機微な情報というと個人情報では「センシティブ情報」となります。
個人情報保護関連では、「・思想、信条、宗教・人種、民族、門地、本籍地、身体・精神障害、犯罪歴、その他社会的差別の原因となる事項・勤労者の団結権、団体交渉、その他団体行動に関する事項・集団示威行為への参加、請願権の行使、その他の政治的権利の行使に関する事項・保健医療、性生活」がセンシティブ情報とされています。
これらは、世間学的には非常に重要な項目です。
阿部先生の言うように、人に聞いて解るようではだめなワケですが、日本語では、その状況によって意味を汲み取る必要があります。本音と建前、世間の構造を知ることが重要です。
また、世間知らずの故事成語として「夜郎自大」という言葉もあります。
「井の中の蛙大海を知らず」
「世間知らずだ。」という人は本当に世間を知っているのでしょうか?
「世間」とは、ただなんとなくこんなものだ。といった感じにしか思っていない人がほとんどです。
しかし、世間を考えること、「世間学」について学ぶことは、日本で人との関係において、一人ひとりがどう生きるのかという非常に大きな問題なのです。そして、ほとんどの人々が、「世間」について考えていないのです。
「世間学」を勉強することで、生き方そのものを見直すきっかけになればと考えます。
「世間」を学ぶには、今までの人生における「世間」を見直すことが重要です。
そのためには、先ず「世間学」に関する書籍を読んでみてください。

 おすすめの本
  阿部謹也 『日本社会で生きるということ』(入手困難:図書館等で)
 佐藤直樹 「世間」の現象学
 佐藤直樹 暴走する「世間」で生きのびるためのお作法
 鴻上尚史 「空気」と「世間」

世間知らずとは
1 世間が狭いこと。(井蛙) 
2 世間のルール(世間の掟やマナーなど)を知らないこと。
3 世間の存在(世間のしくみ)を知らないこと。
4 世間的価値観(文化構造)を理解しないこと。また、共感できないこと。
5 その他の知識、世間の常識(価値判断)、を知らないこと。



「世間学」の効能