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本郷和人[ほうごう かずと]
天皇はなぜ万世一系なのか[文春新書]

http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166607815

世襲か、実力主義か
皇室、貴族、武士、高級官僚等の出世と人事から
「日本権力構造」最大の謎に迫る

日本社会を貫くものは、血か、家か、徳か?

天照大神から連綿と繋がる天皇家の系譜が強調されるのは何故か? 中世以降の世襲と才能の葛藤を史実でたどりつつ、その謎に迫る!

目次
はじめに
第1章 人事に見る才能と年功
  (1)深源は自己をアピールする
  (2)科挙を拒絶する日本
  (3)王法と仏法は車の両輪である
第2章 貴族と僧侶の「家の格」
  (1)超越という耳慣れぬ行為
  (2)貴族の出世ルートをたどる
  (3)仏教の単位となる院家
第3章 才能とは何だ?
  (1)ある貴族が同僚を論評する
  (2)貴族が習得すべき学問のそれぞれ
  (3)下級官人を定義してみると
第4章 中世朝廷が重んじた価値とは
  (1)才能を用いよ-九条道家の上奏文
  (2)才より徳行を-徳大寺実基の考え方
  (3)奉公に励めよ-伏見天皇の要請
  (4)世襲はすべての基本-北畠親房の苦渋
第5章 武士の技能と家の継承
(1)武士とはそもそも何だろう
(2)「男衾三郎絵詞」から発想する
  (3)「吾妻鏡」が描く「善き武士」
(4)世襲は血だけでは決まらない
第6章 日本の権力をざっくりと見ると・・・
  (1)朝廷における権勢とは
  (2)鎌倉・室町、二つの幕府
  (3)下克上とはいうけれど
  (4)「血も家も」イデオロギーが成立する
  (5)トップが責任を取らない
終章 万世一系の天皇の登場
  (1)明治維新はやはり特異である
  (2)万世一系の実情を冷静に確かめよう
  (3)女系天皇の議論はよく分からない
  (4)世襲と才能の現在
  (5)徳行が必要である!