世間学に関する文献・書籍等です。
鈴木伸元 「加害者家族」
目次
はじめに
第1章 しあわせな家庭が、ある日突然、崩壊した
突然かかってきた警察からの電話
夫からのまさかの告白
夫の逮捕と報道発表
自宅を取り囲むテレビ局の中継者
口を閉ざす加害者家族
ニュースがこわい
マスコミ攻勢で怒り狂う住民
職場で記者と対面
犯人の妻に責任はあるのか
弁護士をどう探すか
「人殺しの家」
「息子も抹殺しろ」
学校の冷淡な反応
真夜中の校庭での「お別れ」
転校しても不安は消えない
加害者家族はこうして孤立する
何も知らない刑務所の夫
加害者家族の借金生活
子どものために生きる
第2章 加害者家族の顛末
連続幼女誘拐殺人事件①証言者/②逮捕の知らせ/③憔悴しきった父親/④親族への影響/⑤父親の自殺
神戸連続児童殺傷事件-被害者の名前すら知らない父親
和歌山毒物カレー事件①落書き/②放火
5000万円恐喝事件①父親の職場で/②姉への攻撃
長崎男児誘拐殺人事件①「親も打ち首」/②広がる波紋
地下鉄サリン事件①二重の苦しみ/②四女の告白/③マスコミによる濡れ衣
山梨幼児誘拐殺人事件
名古屋女子大生誘拐殺人事件
冤罪でも人生は終わる
秋田児童連続殺害事件-弟の絶望
交通事故による悲劇①自殺した加害者家族/②兄をかばった妹/③市役所に非難殺到
鳥インフルエンザ-農場経営者の悲劇
犯罪加害者家族に対する始めての全国調査
「家庭内殺人」の惨事
第3章 インターネットの暴走
子猫虐待事件①ネットの脅威/②個人情報の流出
神戸連続児童殺傷事件-ネット暴走の始まり
英国人女性殺害事件被告の家族
加害者家族の服装に非難が殺到
古書店店長が直面した異常な「世間」
2ちゃんねるの「神」たち
人権擁護局のデータからわかること
個人攻撃に対する最高裁の判決
第4章 加害者家族をとりまく社会
責任逃れをする親たち
「大半は親に責任がある」
非難と共感の境目
子どもが加害者になるサイン①/②/③
犯罪は微罪から始まる
子どもが加害者になるサイン④
「世間」の怖さ
日本社会に潜む力学
被害者も攻撃される
犯罪不安社会
加害者家族を取材した記者の悩み
危うい報道規制論
冤罪でも家族は苦しむ
第5章 加害者家族にとって必要なこと
イギリスの取り組み
加害者の子どもと向き合う
加害者の子どもが集まるオーストラリア
アメリカの加害者家族①驚愕の事実/②受刑者に「家族」を教える
日本加害者家族①立ち上がったNPO/②原点は被害者支援/③支援の難しさ
更正論と福祉論
犯罪と絆
被害者支援からみた加害者家族
あとがき
20101130(幻冬舎 新書) 本体740円